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RPGの面白さとは何か
僕はRPGが嫌いだ。名作と呼ばれる作品をプレイしても、心から面白いと思ったことがない。けれども世の中にはRPGが大好きという人たちがいる。なぜだろうか。彼らの意見は、例え共感できないにしても、ゲーム制作を志す者にとっては、決して目を(耳を?)背けてはならない。
ある人曰く、RPGの面白さとはすなわち、ストーリーの面白さであるらしい。なるほど、それでは、ゲームでしかなしえないストーリーとは一体何なのだろうか。ストーリーを楽しむだけなら、小説や映画、マンガ、ドラマなどで十分ではないのか。
ストーリー性の高いゲームと言えば、わかりやすい例はノベルゲームだ。ノベルゲームの中にはいくつか「ゲームならではのストーリー」に挑戦している者が存在する。例えば、マルチエンディングシステムはその最たる例だし、あるいは、仮のエンディングを見せたあとで、時間をさかのぼって選択肢を変え、真のエンディングを見せることによって、ストーリーに深みと説得力を増すことができる。
そのようなノベルゲームと比較して、RPGができる、RPGならではのストーリーとは、一体何なのだろう? 僕は小説書きだから、小説と比べると、RPGで可能なストーリーはいかにも限られているように見えてしまう。心地よく敵を倒してもらうためには、ストーリーはシンプルな勧善懲悪である方が好まれるし、制作過程なども考えると、緻密に練り込まれた隙のないプロットよりも、納期に合わせて柔軟に仕様をカットできるプロットの方が良しとされる。そのような制約がありながら、なおもRPGでストーリーを表現しようとするその理由は一体何なのだろうか?
もちろん、僕はRPGの面白さとしてが、一つに限らないということを知っている。ある人はアイテムを収集するのが好きだし、ある人は謎解きが好き、戦闘が好き、またある人は世界観が好き、そんな風な言葉をなんども耳にしている。それを聞いていて思うのは、RPGには面白さとして定型化された何かしらのロジックがあるのか?ということだ。
桜井正博はゲーム性の本質を、リスクとリターン、およびそれらを制御する攻略であると指摘した。この理屈はアクションゲームやシューティングゲームにはよく当てはまるかもしれないが、ことRPGについては、プレイヤーの認識とあまりにも乖離しているのではないだろうか。例えばストーリーの先を知ることがリターンだとして、リスクは戦闘だろうか? 少ないレベルでボス戦に挑み、戦略を駆使して打ち勝つのが攻略であり、RPGの楽しみ方なのだろうか?
僕にはそうは思えない。この理論だけでは、RPGを楽しむ多種多様な人たちの行動全てに説明を与えることはできない。リスクとリターンは、あくまでRPGの楽しさを司る一部にすぎない。それでは、RPGの面白さとは、一体何なのだろうか?
今日、MOTHER1+2を購入した。このゲームの中に、僕の求める解答が眠っていることを願う。
YosukeM's
