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5th
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5th
一人の世界
例えばこんな想像をしたことはないだろうか。
自分以外の全ての人間が何所かへと消え去ってしまう。
そして自分はどうしようかと途方に暮れながら、ただただ惰性に従って、生きることを試みる。
人がいないから電気や水道は通らないのだけど、川水や井戸水ならいくらでも手に入るし、無人の店へと出向けば食料も手に入る。
他人の田畑を拝借して、そこで農業を営むことも可能だろう。
火起こしの経験も一応あるので、その点も困ることはない。
結果として、僕は少なくとも六十歳を超えるぐらいまで、病気か老衰かで死ぬまで生き続ける。
食べ物や水が得られず栄養の問題で死ぬとか、野生の動物に食われて死ぬとか、他者との接触がないために精神がおかしくなって死ぬとか、そういった死に方ではなくて、最後まで自分一人の力だけで図太く生き延びて、でも、結局最後は死ぬのだ。
自己中心的な妄想であると、思われるかもしれない。
意味のない妄想であると、思われるかもしれない。
けれども僕には、この妄想が何らかの心理的、社会的な意味を有しているように思われて仕方がない。
もしかすると僕が僕に「生」に対する心構えとして、ググレカス的な教えを教授しているのかもしれない。
YosukeM's
